海の恵みを食卓へ美味しさづくりに想いを込めて
海の恵みを食卓へ、美味しさづくりに想いを込めて
気仙沼と働く vol.1 私の食の原点
気仙沼と働く vol.1 私の食の原点
こんにちは。今回から八葉水産の商品を使った簡単レシピとそれにちなんだコラムを担当していくことになりました、ユキフードデザインスタジオ(YFDS)の小林幸と申します。

徳島県佐那河内村でフリーランスのフードデザイン事務所を営んでいます。
フードデザインとは、食にまつわるデザインや、商品企画、販売のアドバイス、既存商品のなど、食にまつわる仕事を多角的に行うデザインのことです。

さて、初回のコラムでは、八葉水産とのつながりを語る上で東日本大震災を通した個人的な食のできごとに触れたいと思います。

 
2011年。
当時、私は飲食店で働いていました。
厳選した食材を使って料理や商品にしてお客様に売り、期限が来たら廃棄する。
これでいいのかと思いながらも大きな渦の中で働くしかないと思っていました。

今でも忘れません。
震災直後のある日、テレビをつけると避難所の方がコンビニのおにぎりをアルミホイルで包み、焚き火で温め直して食べていました。


「こうすると美味しいの。」

自分が刷り込まれてきた「美味しさ」の価値感が、一瞬で崩れ去りました。

厳しい環境下にいるはずなのに、少しでも楽しみを見つけて懸命に生きている。
その光景は私がこれまで信じてきた商売と真逆にあったのです。
いや、生き方そのものが問われたようで自分が恥ずかしくなりました。


被災地に向けて何をしたらいいかわからず数年が過ぎていき、2014年、東北のスタートアップ企業が集うフェアで八葉水産と出会いました。
販路開拓のための新ブランド「Riaf」の立ち上げや商品開発、様々なイベントの企画運営に参加することとなりました。

気仙沼での仕事は、水産業という一次産業に携わることでした。これまで三次産業しか経験してこなかった私にとって川上へ向かうきっかけとなり、食の原点に触れる経験へとなったのです。

 
気仙沼と働く vol.1 私の食の原点
初めて行った気仙沼港での水揚げ
東北各地では復興に向けた新しい事業が次々と立ち上がり、凄まじいエネルギーに包まれていました。
普通に人生を歩んでいたら出会えなかったような業界のトップの方々とご一緒したり、難題に向き合った仲間との日々はかけがえのない財産です。
気仙沼と働く vol.1 私の食の原点
Riaf イベントの様子
気仙沼と働く vol.1 私の食の原点
プロジェクトで開発したサメ肉を使った「フカフカ団子
働き方も魅力的でした。
私にとって知らない土地である気仙沼。実務をスムーズこなせるように、会社が提案してくれたのは、移住ではなく自宅がある東京と気仙沼での二拠点生活でした。
東京では在宅勤務からスタート。 随時気仙沼の方々と連絡を取りながら業務を進め、月に1度出張するスタイル。 二拠点生活、在宅ワーク、オンライン会議。
こういった働き方は奇しくもwithコロナ時代となった2020年以降、急拡大しました。ご実践されている方もいらっしゃると思います。

八葉水産では震災直後から取り入れていたと思うと、新しい働き方への舵きりの速さに驚かされます。様々な貴重な経験を経て、今また気仙沼のみなさんと仕事をさせていただけると思うと、本当に感慨深いです。

気仙沼での話はまだまだ続きますが、レシピのご紹介に移りましょう。 今回は八葉水産の元祖商品とも言える「塩辛気仙沼」を使いました。

塩辛は、イカとイカのワタ、塩を使い保存食として沿岸部で暮らす人々を支えてきた食べ物です。 今や減塩が求められる時代ですので、塩分を控えても美味しく召し上がれるように工夫されています。そんな塩辛は、まるで”和製アンチョビ”。 そのまま食べるのはもちろんのこと、旨味の詰まった調味料のような感覚で色々なお料理に使うことができます。加熱すると塩辛のイカの部分が縮みますが、歯切れよく食べやすくなります。

今月はハロウィンシーズンにちなんで2品をご紹介します。

どちらも手軽に作れるレシピですので、ぜひご家庭でお試しください。

小林さん考案のレシピはこちらから!
→ ハロウィンパンプキンサラダ アンチョビ風!塩辛deハロウィンピザトースト
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